先週、遠藤研究室調査ページのネットアンケート「人生で最も好きな(記憶に残る)ゲームに関する調査」に協力しました。

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この間、ファミコンのハイドライドスペシャルを2時間19分でクリアした後、Windowsのハイドライド1・2・3の1をプレイしています。

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基本的に下手くそなので、どっちも30回以上死んでます。流石トライアル・アンド・エラーを前提としたゲームですね。

ハイドライドをプレイするのに欠かせないのが、レベルと地形効果の関係を表したこの表です。

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上手い人なら感覚的に理解していそうだが、僕は下手くそなのでこの表が欠かせません。

ハイドライドの攻略サイトは、腐るほどある癖にこの表が載っているサイトは一つも無いので、自分で作りました。

この表を作って気が付いたのですが、レベル5(LIFE50)になった時に地上にローパー(迷宮のやつより強い)とゴブリンが現れます。

こいつらは、草原と林の両方の地形を移動できる・移動速度が速い・攻撃力が強い・経験値をくれないと、単なるお邪魔キャラだと思っていたのですが・・・

表のレベル5(LIFE50)のところを見てもらえれば勘のいい人なら既に分かったと思いますが、レベルが上がって移動時にもLIFEが回復することが出来る事を教えてくれるヒントキャラクターだったんですね。

・・・なんて物騒なヒントキャラクターだ!?

因みに、公式勝って移植のハイドライドスペシャルには、このヒント無いよ。

要は、強い上に経験値をくれないから、逃げ惑っていたら移動時にもLIFEが回復する事が分かるという構造が、

ハイドライドスペシャルでは、登場がレベル6(LIFE60)になった時点な上に動きも遅く経験値もくれるので、単なる敵キャラでしかありません。

仏作って魂を込めずか・・・

それから、ハイドライドって当時のPCゲームの中で親切な分類に入ります。

どういう事かと言うと、ゲームスタート時にコマンドがDEFEND状態になっており、レベル1(LIFE10)の時だけDEFEND状態では攻撃できません。

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この状態のままで敵に体当たりしてもダメージを与える事が出来ず、向かい合った状態だと主人公の方がダメージを受けます。

この時、PCゲームでよく使われているスペースキーを押す事によって、右下のDEFENDの文字がATTACKの文字に変わる事に気が付くと思います。

ATTACK状態で敵に体当たりをすると、初めて敵にダメージを与える事が出来るが防御力が下がる為、DEFEND状態よりも大ダメージを受ける事をプレイヤーは学習する訳です。

また、表のレベル1(LIFE10)のところを見て頂きたいのですが、草原以外の地形ではダメージを受ける上に草原以外では回復出来ません。

ここで、プレイヤーはリスクを避けて安全に敵を倒したいと考えます。

となると、スライムが一匹しか居ない、この場所に来ます。

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要は、プレイヤーは誘導された訳ですね。

ここで経験値稼ぎをしていると、よっぽど上手くないと障害物である木にぶつかる事もあるでしょう。

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まぁ、知っている人にはオチが分かりますが、ワスプ(蜂)が出てきてフルボッコな目に遭います。

重要なのは、この一連の流れがプレイヤーが、ゲーム内で取るべき行動のヒントになっている事です。

  1. あなたは、目の前の木と思われる障害物を確かにチェックしました。
  2. 今回は、ワスプ(蜂)が出てきてフルボッコな目に遭いました。
  3. ですが、この世界のどこかには、あなたの有利になるものが隠されている障害物もあります。
  4. だから、あなたのやった事は正しいでのです。
  5. これに懲りずに障害物を見つけたら、積極的にチェックしましょう。

という5つの情報を知る事が出来るのです。

只、当時の常識として、障害物は避ける事が前提だったので上手い人は全く木に当たる事もなく進めてしまうかもしれません。

そこで、上手い人用に別のヒントキャラクターが用意されています。

それが、こいつだ!

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えっ!?何も居ないって?

いやいや、ちゃんと居ますよ、みんなのアイドル動く岩さんが。

当時、RPGは両手の指で数えられるほど(正確にはもうちょっとある。)しかなったので、怪しい所をチェック(調べる)という概念が一般化していなかったので、先ずそれを学習してもらう為、

障害物(岩)に敵の振りをさせるという逆転の発想から生まれたと思われるヒントキャラクターです。

因みに、動く岩に体当たりすると主人公の攻撃が跳ね返ってきます。

木の時と同じで、動く岩に体当たりする事が、ゲーム内で取るべき行動のヒントになっています。

  1. あなたは、目の前の動く岩と思われる障害物を確かにチェックしました。
  2. 今回は、動く岩から攻撃が跳ね返って来て大ダメージを受けました。
  3. ですが、この世界のどこかには、あなたの有利になるものが隠されている障害物もあります。
  4. だから、あなたのやった事は正しいでのです。
  5. これに懲りずに障害物を見つけたら、積極的にチェックしましょう。

という木の時と同じ5つの情報を知る事が出来ます。

ハイドライドは、GDC 2013で発表された「良いレベルデザインの10の原則」にも当てはまっているし、素晴らしいゲームだと思っていたのですが・・・

2015年1月24日に放送されたOBSLiveをご覧下さい。


天才は、何も考えずに勢いでゲームを作る物なのですね。
カテゴリー 雑記
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